それぞれの業界全体に共通する、いわば暗黙の了解的な決め事のことをローカルルールと言います。最初こそ違和感を覚えたとしても、次第に適応できるようになるのが特徴です。
特定の業種に長く従事すれば、自ずと職場のローカルルールがそのまま実社会全体の基準と捉えがちとなり、異業種への転職時に戸惑ってしまった体験談は数え切れません。
そしてもう1つ注意すべきなのが、広義の同業種内での転職に際してこそ、ローカルルールの再確認の必要性が高まるという事実です。
たとえば、銀行などお客様のお金を扱う職種の中には、トイレに離席する際に上司への申告と許可を必要とする、独自のルールを採用している職場があると伝えられています。
これは現金の紛失とそうした不祥事を未然に防ぐ、広義のリスク回避目的のルールであると考えられます。
ただし、こうしたルールが、たとえば自分1人だけが狭いボックスに入るような宝くじ売り場に採用された場合、原則として連続勤務時間中は離席できないばかりか、緊急時の迅速なヘルプも期待できません。
持ち場から安易に離れられない仕事環境という点では、銀行と根底的に共通していますが、はたしてどちらがより過酷な環境かと問われれば、意見が分かれることでしょう。
とりわけ異業種からの転職に際しては、人間の生理現象に関連するこうしたローカルルールに対し、違和感が拭えない、あるいは心身の順応に窮してしまうケースも想定されます。
将来的に転職を考えている場合は、志望する業界や職種に対して、大まかにローカルルールを把握しておくための下調べが有効でしょう。
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